アドネットワークとDSPってどう違う?機能や役割について
2019/12/18
アドネットワークは複数のサイトを取りまとめた広告配信ネットワークです。一方、DSPは広告掲載の効果を最適化するため、広告主が利用するツールです。両者の持つ機能や役割は異なります。以前は、広告主が各メディア一件ずつ広告掲載の依頼をしていました。入稿規定や課金形態もメディアごとに異なり、広告主にも広告枠を提供するメディア側にも相当な負担でした。アドネットワークやDSPの登場により、複数のメディアに一括で出稿することができるようなり効率化が実現したのです。
アドネットワーク
メディア側がアドネットワークの運営会社に申し込み、広告を掲載するための専用タグをもらってサイトに貼ります。広告主はアドネットワーク事業者が保有するアドサーバーに入稿するだけで、ネットワークが形成されている複数のメディアに掲載される仕組みです。
アドネットワークのメリット
・入稿するだけで、ネットワークに登録されているメディアに一括で大量の広告配信ができる
・指定したカテゴリのみへ配信可能なため、広告掲載の無駄を省ける
・インプレッション数やクリック数、コンバージョンなどのデータをまとめて確認できる
アドネットワークのデメリット
・メディアの選定はできないため、ターゲット以外のメディアにも掲載されてしまうことがある
・アドネットワークごとに入札方法や課金形態、ターゲティングの設定が異なるため、各アドネットワークごとの運用が必要
・配信されたメディアの特定ができない
DSP
DSPはWeb広告の配信仲介システムの一種です。ユーザー属性や興味、関心など「人」の情報に合わせて広告を最適化する仕組みです。ターゲットを絞りピンポイントで広告を掲載することができます。DSPを利用することで複数のアドネットワークなど、一括管理が可能になるツールです。
DSPのメリット
・ターゲットユーザーにピンポイントで配信ができる
・類似ユーザー機能が利用できるDSPでは、狙ったターゲットを基準に類似した属性や興味関心をもつユーザー設定ができるため、出稿の幅を広げることも可能
・「人」に対する分析から、ユーザーの行動履歴などのデータを基に最適化が可能
DSPのデメリット
・初期費用を含め、利用料金や手数料がかかる
・サービスによっては広告の配信先が不明
まとめ
アドネットワークとDSPは混同されやすい面がありますが、それぞれの役割は完全に別物です。双方を上手く使い分けることで広告配信のさらなる効率化が可能になるでしょう。