
「良いモノを作れば自然と売れる」というかつての常識が日本の製造業において通用しなくなりつつあります。実際、BtoBの購入までの発注者の動きは段々変化しており、WEB検索で企業の技術力や実績を比較検討し、候補を絞り込むのが当たり前になっているのが現代です。
競合だらけの製造業で自社を選んでもらうためには、自社ブランドをネット上に打ち出していく必要があります。
そこで「WEBマーケティング」を行います。本記事では、数あるマーケティング手法の中から製造業と相性の良いWEBマーケティング施策を10選ご紹介します。単なる用語の解説ではなく「集客・認知」「信頼獲得」「問合せ」など段階に合わせて紹介するので、自社はまず何から始めるべきかという優先順位を考える参考にしてみてください。
売上を最大化するWEBマーケティング
サイバーインテリジェンスは「今の集客や売上に満足していない」「本気で売上を伸ばしたい」という方の現状分析を基にWEBマーケティングの手法の中から、今あなたに必要な戦略をご提案します。戦略に行き詰まったら、ぜひご相談ください。
目次
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製造業でWEBマーケティングは不可欠

まずは、なぜ製造業でWEBマーケティングを強化するべきなのかです。それは単なる流行り廃りではなく、市場のユーザー行動が大きくWEB寄りに変化しているからです。
ここではWEBマーケティングが必要になる理由を3つ紹介します。
BtoBの購入手順は既にデジタル化している
かつては、地道な名刺交換や紹介、電話帳や業界紙を見て問い合わせたりするのが一般的でした。しかし、今や情報収集をする担当者の過半数はWEB上で完結しています。
例えば、金属や機械の加工事業の場合、「金属加工 岐阜」「機械加工 岐阜」などで検索します。その時点で検索結果に表示されていない会社は「存在しない会社」と同じ扱いを受けるほど、検討の土俵に上がることもできません。まずは、競合と比較検討されるための土俵に上がるためにもWEBマーケティングは不可欠です。
24時間365日働く営業マンを作る
多くの中小企業は、営業担当者が既存顧客のフォローに追われたり、社長や工場長が営業を兼務していたりと「新規開拓に割ける時間がない」という課題を抱えています。
しかし、ユーザー行動やお問い合わせまでの導線にこだわった集客特化のホームページがあれば、24時間365日集客をしてくれる営業マンになります。
この営業マンは年中無休で、あなたの会社の機会損失を防いでくれます。
※これは、ただ安いホームページを作るというわけではなく、WEBマーケティング周りにこだわった戦略・施策の基、プロの制作が必要になります。そのため、安いホームページで済ませようと考えている方は、一度踏みとどまることをおすすめします。
ニッチな技術は「検索」との相性がいい
ニッチな技術を持つ製造業こそ、WEBマーケティングとの相性が抜群です。一般的に知られていない部品の製造や加工は、検索ボリュームは少ないものの、検索する人は「今まさにその技術を必要としている人」の可能性が高いです。
闇雲に広告をばら撒くよりも、必要としている人に費用をかけずにアピールできたほうがいいですよね。その仕組みづくりに「投資」をするのがホームページ制作やSEO対策などのWEBマーケティング周りの最適化なのです。
集客・認知拡大のWEBマーケティング5選

1. SEO対策
SEO対策は、GoogleやYahoo!などの検索結果で自社サイトを上位に表示させるための対策です。「板金加工 試作」「金属加工 岐阜」などのキーワードで上位表示ができれば、見込み度の高いユーザーに見つけてもらうことができます。
逆に、検索結果に出なければ、検討の中にすら入れないということになります。SEOは上位に定着すればWEB集客の「資産」として蓄積されるので、WEBマーケティングを行う上で非常に重要なマーケティング手法の一つです。
参考記事:製造業のSEO対策って何をするの?今からできる対策7選
参考記事:製造業のブログって何を書くの?SEOを意識した記事の書き方
2. ポータルサイトの活用
「イプロス」や「製造業チャンネルポータル」など、製造業特化型のポータルサイトに情報を掲載する方法です。これらは、既に高いドメイン評価を持っており、多くの技術者や担当者の情報収集に利用されます。
自社サイトの順位が低かったり、知名度に不足を感じている場合は、積極的にポータルサイトの集客力を借りて露出を増やすことが有効です。掲載に費用がかかるサイトと無料のサイトがあるため、まずは無料で掲載できるポータルサイトは今からでも活用していきましょう。
3. SNSマーケティング
XやInstagram、Facebookなどを活用する方法です。「製造業でSNS?」と思われるかもしれませんが、認知度を向上し、企業同士の関わりやつながりを増やすという目的で無理のない程度に情報発信をすると有効です。
特に手軽に撮れる写真や動画で工場の雰囲気やリアルな現場を発信することで、人柄の良さや空気感が直接伝わり、外部からの好印象を得ることができます。
4. WEB広告
1で解説した「SEO対策」は、効果が出るまでに時間がかかります。長期的な集客の仕組みを作るまで、WEB広告を運用することで即効性のあるWEBマーケティングが可能です。
特に、検索連動型広告(リスティング広告)は、特定のキーワードを検索したユーザーに対して広告を出すため、検索順位が低い段階でも理想の顧客層に広告を表示させることができます。
また、ニッチな製造になればなるほど、競合も減り、1クリックごとの単価も安くなります。低予算でも初められるので、即効性のあるWEBマーケティングを望む場合は有効です。
5. プレスリリース
新技術の開発、新工場の設立、展示会への出展など、ニュース性のある出来事がある場合は積極的にプレスリリース配信サービスでメディア発信をしましょう。
「PR TIMES」や「valuepress」などで発信して、製造業の業界紙やYahooニュースなどのWEBニュースに取り上げられることで認知が爆発的に拡大するだけでなく、他サイトからリンクが貼られる被リンク獲得にもつながり、結果的に自社サイトのドメインパワーが上がるSEOにも貢献する大きな効果が期待できます。
技術力・信頼性を伝えるWEBマーケティング3選

1. 動画マーケティング
製造業の「技術」は、文字や言葉では伝わりにくいことがあります。あなたの会社は、すべての社員が自社が何を作っているのか理解していますか?
多くの製造業は、社員が「自社は何を作っているのか分からない」という状態で仕事をしている課題を抱えています。そんな状態では、初めて会社を知る人にもうまく伝わらず、自社が何者なのかがいつまで経っても世間に浸透しません。
それを解決するのが動画マーケティングです。加工・製造様々な工程を動画で収めることで「切削のスピード感」や「職人の繊細な手つき」「工場の清潔さ」など、どのような作業を行っているのかが空気感まで直接伝わります。動画の概要欄に自社サイトへのリンクを貼ったり、自社サイトに動画を埋め込んだりすることで、分かりやすさとサイト滞在時間の向上が期待できます。
また、ショート動画で一つのテーマについて簡潔に分かりやすく伝えたり、ゲーム感覚で専門性をアピールしたりすると、一般層にも認知され、広くブランディングを行うこともできます。
2. ウェビナー
「Zoom」や「Bizibl」などのツールを利用して、オンライン上でセミナーを開催する方法もあります。「〇〇加工のコストダウン事例」「新素材の活用法」「新加工機のレビュー」など、顧客にとって有益な勉強会を開くことで、専門家としての立ち位置を作りつつ、認知拡大を図ることができます。
場所の規制がないため、遠方の見込み客とも接点を持てるのが強みです。
3. ホワイトペーパー(資料ダウンロード)
ホワイトペーパーとは、顧客の課題解決に役立つ情報をまとめた資料です。「技術ハンドブック」「失敗しない加工会社の選び方」「導入事例集」など役立つ資料を用意し、ダウンロードと引き換えに会社名やメールアドレスを入力してもらいます。
まだ問い合わせをするほどではない「検討初期段階の顧客」の情報を獲得する方法です。自社サイトにまだ「資料請求」がない場合は、専用のページを1ページ用意するのも一つの手です。
【資料例】
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問合せ・成約につなげるWEBマーケティング2選

1. メルマガ(メール配信)
ホワイトペーパーのダウンロードや名刺交換、お問い合わせで得た顧客情報に対し、定期的にメールを送ります。売り込みのメールばかりではなく、「加工に関する豆知識」や「細心の設備導入情報」「ウェビナーの開催告知」など、有益な情報を送り続けることで、顧客との関係を維持します。
メールが届いてすぐ効果が出るわけではなく、顧客がいざ発注をするタイミングで「そういえば、あの会社からメールが来ていたな」と思い出してもらうための施策です。
2. 問合せフォームの見直し
どれだけ集客をしても、最後のお問い合わせフォームが使いにくいと、それだけで機会損失になってしまいます。これを改善するのがフォームの見直し「EFO」です。
製造業の場合、何かと必要になる情報は多いですが、それを全て入力必須項目にしてしまうと、面倒だと感じてしまう担当者も少なくないです。そのため、後々聞けばいい情報は任意にするか消しておき、フォームは必要最低限の項目にしておくことで、スマホでも入力しやすく、ストレス無く問合せ完了できる設計になります。
自社に合う施策はどれ?失敗しない優先順位の付け方

ここまで10個の施策をご紹介しましたが、「結局、何から手を付ければいいの?」と迷う方も多いと思います。
全て同時に行おうとすると、足並みも揃わず中途半端になりやすいので、今回紹介する優先順位を決めて、自社の目的に沿ったWEBマーケティングを考えましょう。
まずは現状の悩みを知ることが重要
事前に自社の課題・悩みが明確になっていないと、自社に合った施策を決められません。そのため、WEBマーケティングで失敗しないためにも、自社の課題と運用コストの目安を考えましょう。
【例】
- 費用を抑えて集客したい
- 今すぐにでも問合せがほしい
- WEBに強いスタッフがいない
予算を抑えて小さく初めたい方
おすすめ施策:SEO対策|SNS|メルマガ
広告費はかけたくないが、コツコツWEBマーケティングを強化したい場合は、SEO対策がおすすめです。自社の技術に関する解説記事や、顧客の悩みに応える専門的なブログ記事を書くことから初めましょう。
有益な情報の詰まった記事であれば、「ブログ記事を更新しました」とメルマガやSNSでお知らせするだけでも、休眠顧客を動かすきっかけになります。
今すぐ問合せが欲しい即効性を求める方
おすすめ施策:WEB広告|ポータルサイト
工場の稼働に空きがあり、すぐにでも新規案件が欲しい場合は、時間をお金で買う戦略が必要です。WEBサイトを整えたうえでリスティング広告を出せば、初日から見込み客のアクセスを集めることができます。
💡 注意点
※WEBサイトが整っていない状態で広告を出すのはおすすめしません。広告は、あくまで見込み顧客を「集める」手段に過ぎません。
そのため、集めた顧客に分かりやすくサービスを伝え、お問い合わせまで導く導線、いわゆる「売れる仕組み」が備わったWEBサイトが必要です。
何年も更新していないサイトでいきなり広告を始めると、かえって見込み顧客に悪い印象を与える可能性もあるので、必ずWEBサイトを整えてから広告を出しましょう。
社内にWEB担当者がおらずリソース不足な場合
おすすめ施策:ポータルサイト|運用代行
社内で記事を書いたりSEO対策などWEB周りの運用ができる人がいない場合は、ポータルサイトに掲載するか、製造業に強いWEB制作会社などのプロに運用を任せると効果的です。
今では、運用代行だけではなく、内製化に向けて伴走してくれる制作会社も多く、自社にWEBマーケティングの知識を蓄積させながら効果的な運用を行うことができるコンサル型の運用代行を行うと、結果的に自社の資産になるのでおすすめです。
製造業のWEBマーケティングを成功させるコツ

「専門用語」を「顧客の言葉」に変える
製造業のWEBサイトでよくあるのが、自社の設備スペックや専門用語ばかり並べてしまうことです。検索するユーザーは、必ずしも専門家とは限りません。
「その技術があることで、顧客にどんなメリットがあるのか」を分かりやすく書き換え、伝わりやすい形にする意識を持ちましょう。
すぐに結果を求めずPDCAを回す
広告はすぐに反応が出ますが、SEO対策やSNS、動画マーケティングなどは効果が出るまでに時間がかかります。特にSEO対策は半年から1年かかることもあります。
「1ヶ月やってみたけど反応がないからやめる」のではなく、アクセス解析を行いながら「どのキーワードで流入しているのか」「どのページで離脱しているのか」を分析し、改善を続ける粘り強さが必要です。
製造業のビジネスを理解しているパートナーを選ぶ
WEBマーケティングを外部に依頼する場合は、「製造業のビジネスモデル」を理解している会社を選びましょう。BtoCが得意な会社に依頼しても、BtoBのユーザーを獲得するための訴求力に欠けたり、訴求の仕方が一般人向けになったりする場合があるため、製造業の制作実績が豊富で、BtoBに強い会社を探しましょう。
関連記事:製造業のホームページ制作事例9選|企業が抱えていた様々な悩みを解決
まとめ
製造業にとって、Webマーケティングは単なる「広告宣伝」ではなく、24時間働き続け、質の高い見込み客を連れてくる「最強の営業部隊」を作る活動です。
まずは自社の課題が何かを整理し、現状に合わせた施策に取り組んでみてください。
製造業のWEBマーケティングでお悩みの方へ
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