
製造業の経営者様やご担当者様から、ホームページ制作のご相談をお受けする際、とてもよくお聞きするお悩みがございます。
それは「ウチの会社は作っている製品が難しくて、ホームページでどう説明していいか分からない」「実を言うと、現場の若手社員は、自分が削っている部品が最終的に何の役に立っているか、分かっていない…」というものです。
これは、業務内容が難しくなりがちな製造業でよくあるお悩みで、特に「部品の部品」や「特定の装置の一部」を作っている企業様に見られる課題です。
本記事では、数多くの製造業サイトを手掛けてきた私たちが、製造業特有の悩みをどのように解決するのか、具体的な施策を公開します!
目次
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「自社の製品が説明できない」現象が起こる理由
「自社の製品をうまく説明できない」というのは、決して担当者様の能力不足ではありません。
日本のモノづくりを支えるBtoB製造業の多くが、構造的にこのジレンマに陥りやすい環境にあるからです。主な理由は、大きく分けて2つあります。
全体像が見えにくい

BtoCメーカーのように、完成した自動車や家電を作っているのであれば説明は簡単です。
しかし、多くのBtoB製造業が作っているのは、その自動車を作るための「工作機械」、に組み込まれる「モーター」、の軸を支える「金属部品」…といったように、非常に深い部分に位置するものです。
この全体像を分かりやすく説明されなければ、社員様が何を作っているのかを理解するのは非常に困難です。
専門用語が多すぎる

社内では毎日当たり前のように「MC加工」「SUS304」「〇〇ミクロンの公差」といった言葉が飛び交う場合、いざ外部の人や一般の方に自社の説明をする時「これらの言葉は全く通じない」という事態が起こります。
そのため、いざホームページを作ろうとしても、いつもの社内資料や仕様書のように記載してしまうと、「素人には理解できない専門サイト」が出来上がってしまいます。
この状態を放置する3つのリスク
1. 採用のミスマッチや機会損失
求職者は、サイトを見て「何をしている会社か分からない」「難しそうで自分にはできなさそう」と感じると、そっとページを閉じてしまいます。
特に新卒の学生は、業界についての知識をほとんど持っていないため、少しでも専門用語が多いと離脱の原因になってしまいます。
2. 社員のモチベーション低下
自分が作っているモノの価値が分からないと、仕事は単なる「作業」になります。家族や友達に「どんな会社なの?」と聞かれた時に説明ができないのも社員のモチベーション低下につながります。
3. 新規案件の取りこぼし
あなたの会社の製品を探しているのは、業界経験豊富な担当者もいれば、異業種から異動したばかりの素人かもしれません。
「自社の課題を解決してくれる技術があるか」が直感的に伝わらなければ、お問い合わせに繋がりません。せっかくサイトを見に来てくれたのに説明が難しいというだけで機会を逃してしまいます。
「伝わらない」を解決する当社の6つの施策
1. ターゲットを明確にする

まずは、今のサイトが「誰向け」になっているかを知ることです。「集客したい!」「求人応募が欲しい!」これらが混ざった状態でどちらも訴求してしまうと、プロ向けの文章が難しすぎて求職者が離脱してしまったり、求人色が強すぎて企業に刺さらなかったりと、悪循環が生まれてしまいます。
そこで、新卒の学生向けに専門用語を極限まで減らした「採用サイト」とBtoB向けに専門的な内容を述べる「サービスサイト」や「コーポレートサイト」に分けることで、ターゲットに合った言葉選びで内容を訴求することができ、結果的に問合せ率向上につながります。
2. どこで使われているかを可視化する

部品の写真を見せられても、一般の人にはこれが何なのかがサッパリ分かりません。これを解決するのが「最終製品からのズームイン」という可視化テクニックです。
例えば、「新幹線の〇〇のブレーキ部分に使われています」ということであれば、「新幹線の写真やイラストを用意し、そこから虫眼鏡のようにズームして自社部品の位置を示す画像」を作成します。
これを見た瞬間、求職者や家族も「ここに使われてる部品なんだ!」と身近なものとして捉えることができてイメージがつきやすくなります。
3. インフォグラフィックスや数値の活用

複雑な製造工程や自社の技術的な強みを、テキストだけで説明してもほとんどの場合読まれません。これらは全て、直感的な図解に変換します。
また、曖昧な表現を使わず、徹底的に「数値化」して、他社と比較しやすくするのがポイントです。「当社の加工は高精度です」よりも「髪の毛の太さの100分の1(0.001mm)の精度」と具体的な表現を入れることで、見る側もイメージできるようになります。
4. 中学生でも分かるように専門用語を削る

業界の常識を一旦忘れ、中学生に説明するつもりで簡単な言葉に置き換える「翻訳」を行います。
専門的な「機能」を語ることも必要ですが、それよりもお客様のどんな課題を解決できるのかという「メリット」の部分を優先的に伝えます。
◯ 良い例
「他社では断られる『硬くて削りにくい金属』を、複雑な形状に削り出す技術」
対応可能な詳しい金属の内容については説明の後でまとめて掲載します。
✕ 悪い例
「難削材(SUS304・チタン)の5軸MC切削加工技術」
何の前置きも無しにいきなり専門用語を羅列されると理解するのに時間がかかります。
5. 直感的に伝わる動画の活用

静止画やテキストでは数ページにわたって説明しなければならない複雑な動きも、15秒~1分程度の動画で見せてしまえば、直感的に伝わります。
動画を使えば実際の稼働風景や職人の手さばき、あるいは機械の内部構造を説明するアニメーションなどを組み合わせて、言葉で説明しなくとも視覚的に伝わるツールとして機能します。
一度作ってしまえば、お客様だけではなく、新卒社員の教育にも流用できて、会社理解を高められるので、一石二鳥の施策になります。
6. 第三者による客観視

製造業の方に多いのが、自分たちの技術を「当たり前」と思い込んでいることです。しかし、あなたが普段行っている業務は、私たち一般人からすると非常に高度で専門的な内容になります。
そこで、全くの素人である私たち制作会社が「この工程はなぜ必要なんですか?」「これがないと、世の中はどう困りますか?」と素朴な疑問を徹底的にぶつけ、壁打ち相手になることで、あなたの頭の中にある「当たり前」がほぐれ、初めて「一般に向けた分かりやすい言葉」が紡ぎ出されます。
サイトが変わると、社内のモチベーションも変わる
サイトが古いデザインだったり、数年単位で情報を変えていなかったりすると、現実とのギャップがあったり、「自分の仕事は誰の役に立っているのだろう?」と目的を見失ってしまう瞬間があります。
しかし、サイトが新しくなることで「企業理念」や「ビジョン」も整理され、自分たちの役割や現状も分かりやすくなるため、モチベーションアップにもつながります。
家族に「胸を張って見せられる」という誇り
分かりやすいWebサイトができると、社員も子どもや家族に見せながら「お父さん(お母さん)の会社は、これを作ってるんだよ」と、これまで「金属を削っている」としか説明できなかった自分の仕事をわかり易く説明ができるようになります。
家族や友達に「へぇ~!」と納得してもらえることで、自分の仕事に誇りを持つことができます。
「社会的な価値」が定着率を高める
自社が社会にどのように貢献しているかを、第三者の観点を通じて言語化することで、社員自身にとっても「気づき」になります。
「ウチの会社、案外すごいことやってるじゃん」
この気づきこそが、新しい社員へのアピールポイントになったり、やりがいを感じられるようになった既存社員の定着につながります。
最後に
「製品が難しい」というお悩みは、日本のものづくりを根底で支える、高い技術力を持ったBtoB企業だからこそ直面する「壁」です。
高度なモノづくりに真剣に向き合っているからこそ、客観的な視点を見つけるのが難しくなりがちなのです。
「自分たちでうまく説明できない」と頭を抱える必要はありません。難解な技術を中学生にも伝わる言葉に翻訳し、直感的な図解や動画で「見える化」すること。それこそが、私たちWeb制作会社の存在意義であり、得意とする仕事です。
難解な技術の「翻訳」はプロにお任せください
「仕事内容が伝わるサイトにしたい!」もしそうお考えでしたら、ぜひ一度サイバーインテリジェンスにご相談ください。
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