現在ではパソコンではなくスマホを使ってインターネットにアクセスする方も多いです。そのような方を取り込むために、スマホ専用ホームページの制作を検討していませんか?スマホ専用ホームページにはメリットだけでなく、デメリットもあります。主なデメリットについて、以下でまとめました。
目次
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スマホサイトの作り方は実は1つじゃない
まず知っておきたいのは、ホームページをスマホ対応させる方法は、主に2種類あるということです。
レスポンシブデザイン
サイトのファイルは1つで、ユーザーが見ている画面の横幅に応じて、デザインのレイアウトが自動で最適化されるホームページです。一般的にこの形のホームページがほとんどの割合を占めています。
スマホ専用サイト
PC用サイトとは別に、スマホ専用サイトをもう一つ作る方法です。スマートフォンに広告を出しているお店はスマホのみに対応した専用サイトを持っていることがあります。本記事ではこちらのデメリットについて解説していきます。
スマホ専用ホームページの4つのデメリット
その1 手間がかかる
スマホ専用サイトを運営するデメリットで大きいのは、手間がかかる点です。もしパソコン用とスマホ用のウェブサイトを両方運営する場合、記事の追加や更新、修正など何をするにしても倍手間がかかります。というのもパソコン用とスマホ用では、HTMLファイルは別々に管理する必要があるためです。画像などの素材についても、2つ用意しなければならず、長く運営し続けると面倒に感じるかもしれません。
その2 コストアップの可能性
サイトに何かしらの問題が見つかり修正する場合、スマホとパソコンの両方を修正しなければなりません。そうなるとそれだけ余計に手間暇をかけなければならず、運用コストが増大する恐れがあります。
その3 情報発信が非効率的
スマホ専用ホームページとパソコン用では異なるURLを使用するのが一般的です。その結果、スマホとパソコンSNS上にシェアしようとしてもURLが違ってしまいます。よってSNSを使って自社の情報を拡散したくても、パソコンとスマホで割れてしまって効果が半減する恐れがあります。またスマホ用のページを別に設定している場合、URLが別になるため転送設定を行わないといけなくなります。
その4 上位表示できないリスクも
パソコン用とスマホ用のホームページでは、ほとんど内容は一緒という方も多いでしょう。これがデメリットになりえます。というのも2つのサイトに重複した内容が多ければ多いほど、コピーしたサイトと評価されかねないからです。
検索エンジンがコピーサイトと判断するとマイナスに評価され、検索結果の上位に表示されにくくなる恐れがあります。重複の評価を回避するためにはタグを埋め込む、パソコン利用者へリダイレクトを設定するなど余計な作業が必要です。
これからはレスポンシブデザインが標準
これらのデメリットを解決するには、現在のホームページを「レスポンシブデザイン」に変更することが一番早い解決策です。冒頭でも説明したように、レスポンシブデザインは、1つのHTMLファイルをCSSという技術で制御し、閲覧しているデバイスの画面サイズに応じて最適なレイアウトを自動で表示します。
レスポンシブデザインを実装すると、以下のようなメリットがあります。
管理・運用が一元化できる
更新作業は1回で済み、手間とコストを大幅に削減できます。
SEOに強い
URLが1つに正規化されるため、検索エンジンからの評価が分散しません。Googleが推奨している最も安全な方法です。
SNSと相性が良い
どのデバイスからシェアされてもURLは同じ。誰が見ても最適な表示がされ、拡散効果を最大化できます。
ユーザー体験が向上する
どのデバイスでも一貫したデザインと情報を提供でき、将来登場する新しいデバイスにも柔軟に対応できます。
まとめ
かつては有効な選択肢だった「スマホ専用ホームページ」ですが、管理の煩雑さやSEOのリスク、そしてレスポンシブデザインという優れた技術が登場した現在においては、特別な理由がない限り、積極的に選ぶべき方法とは言えなくなりました。
これからホームページを制作・リニューアルされるのであれば、長期的な運用効率、SEO効果、そして何よりユーザーの利便性を考慮し、「レスポンシブデザイン」を標準として検討することをおすすめします。
もし、自社の場合どうすればいいのかとお悩みの場合は、ぜひ一度サイバーインテリジェンスへご相談ください。皆様のビジネスに最適なホームページの形をご提案いたします。