WEBマーケティングツールには様々なものがありますが、ブログは導入コストが少なく手軽に更新できるということから様々な企業に取り入れられているツールです。
しかし、ブログは開設すれば集客効果を得られるというものではなく、運用方法によって集客効果が大きく変化します。ブログで集客を行う上で気をつけたいこと紹介します。
目次
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ブログ集客で気をつけたい4つのこと
ブログはユーザーがアクセスしやすく双方向のやり取りが発生しやすいコンテンツで、いうなれば「窓口」のような存在です。ブログで集客するためにはブログから成約までの道筋をしっかり作っておく必要があります。
読者のターゲッティング
ブログ集客の失敗例として多いのが「どの層に向けて情報をを発信しているのかわからない」「売り込みたい商品やサービスのターゲットとブログ読者の層が一致していない」などです。ブログを集客ツールとして活用するためには、売り込みたいものと読者層を一致させることが重要です。読者のターゲッティングを正確に行い、それに沿った記事内容やデザイン、タイトルなどを設定しましょう。
ユーザーが欲しい情報を提供する
ブログで集客するというと商品の情報やサービスの内容を詳しく説明する記事をかけばよいとイメージしがちですが、これらの情報で集客できるのは購買意欲が高いユーザーのみです。売り込み要素が強すぎる記事は購入意欲が低いユーザーにとっては役に立たないだけではなく、マイナスイメージに繋がることもあります。
単に商品やサービスを紹介するのではなく、抱えている課題や問題、疑問を解決する方法をいくつか解説し、そのなかの一つとして簡単に商品やサービスを紹介するとユーザーのニーズに合った情報を提供することができます。
また、読んで役に立つ記事を多数発信すると、アクセス数が増えてSEO対策にも繋がります。売り込みのためのツールではなく、信頼性や安心感、親しみやすさを構築するためのツールとして考えましょう。
定期的に更新を行う
記事の質がよくても更新されないブログでは集客効果は期待できません。ブログ集客を行うなら新規記事を定期的に投稿したり、過去記事をブラッシュアップしたりといった定期的な更新が必要です。
SEO対策を行う
質のよい記事を定期的に発信しているブログでも、検索結果に表示されなければアクセス数は増えず集客に繋がりません。検索クエリを意識したタイトルの設定などのSEO対策を行いましょう。
ブログ集客を成功させる6つのステップ
【STEP1】目的と目標(KGI/KPI)を明確にする
まず最初に、「このブログを通じて何を達成したいのか」という目的を明確にしましょう。目的が曖昧なままでは、書くべき記事の内容も、評価すべき成果も定まりません。例えば、目的としては自社サービスやブランドの「認知度向上」や、将来の顧客となる「見込み客の獲得」、採用活動につなげる「採用ブランディング」などがあります。
目的が具体的に決まったら、それを測るための数値目標、つまりKGIやKPIを設定することが重要です。具体的には「月間〇〇PV(ページビュー)を達成する」「ブログ経由の問い合わせを月間〇件獲得する」といった目標を立てます。
【STEP2】誰に届けるか?「ペルソナ」を具体的に設定する
ブログ集客でよくある失敗が、「誰に向けて書いているか分からない」記事を量産してしまうことです。これを防ぐために、「ペルソナ」、つまり理想の顧客像を具体的に設定します。年齢や性別といった属性だけでなく、普段どんなことで悩み、どのように情報を集め、どんな言葉に心を動かされるのか、一人の人物としてできるだけ明確にイメージしましょう。
例えば、私たちのような岐阜のWeb制作会社であれば、「岐阜県内の製造業で働く45歳の営業部長、鈴木さん」のように設定します。鈴木さんは昔ながらの営業手法に限界を感じ、Webからの新規顧客獲得を社長から命じられたものの、何から手をつけて良いか分からずに困っている、といった背景まで想像します。彼は通勤中にスマホで「製造業 集客方法」「製造業 ホームページ 集客」といったキーワードで検索しているかもしれません。
ペルソナを具体的に設定することで、記事のテーマや言葉遣いが自然と定まり、「鈴木さんのための記事」としてメッセージが深く響くようになります。
【STEP3】何を伝えるか?顧客の段階に合わせたコンテンツを企画する
売り込みたい気持ちが先行し、自社の商品やサービス紹介ばかりの記事を書いていませんか?まだ購入を全く考えていないユーザーにとって、強引な売り込みは逆効果です。重要なのは、顧客の購買意欲の段階、いわゆるカスタマージャーニーに合わせて、適切な情報を提供することです。
潜在層
まず、まだ自身の課題に具体的に気づいていない「潜在層」がいます。彼らは「最近、新規の引き合いが減ってきたな」といった漠然とした不安を抱えています。この層には、「中小製造業が今すぐWeb集客に取り組むべき3つの理由」といった、課題に気づかせるようなお役立ち情報が響きます。
顕在層
次に、課題を解決したいと考え始めた「顕在層」です。「Webで集客したいけど、どうすればいいんだろう?」という具体的な悩みを持つ彼らには、「ホームページから問い合わせを増やすためのブログ活用術」のような、実践的なノウハウを提供する記事が有効でしょう。
比較検討層
そして最後に、具体的な解決策を探している「比較検討層」がいます。彼らは「A社とB社、どちらのサービスが良いのだろう?」と考えているため、「【導入事例】〇〇株式会社様|ホームページリニューアルで問い合わせが3倍に!」といった導入事例やお客様の声が、最後のひと押しになります。このように様々な段階のユーザーに向けた記事をバランス良く発信することで、幅広い層からのアクセスを集め、将来の顧客を育てることができます。
【STEP4】どう見つけてもらうか?基本的なSEO対策を徹底する
どれだけ質の高い記事を書いても、読者に届かなければ意味がありません。検索結果で上位に表示させるためのSEO対策は必須です。
まず基本となるのが、「キーワード選定」です。特に、「岐阜 製造業 ホームページ制作 費用」のような複数の単語を組み合わせた「ロングテールキーワード」は、競合が少なく目的が明確なユーザーを集めやすいためおすすめです。
キーワードが決まったら、必ず「タイトルや見出し、本文」に含めましょう。記事の内容がひと目で分かるタイトルをつけ、見出し(H2, H3)を適切に使って論理的な構成を心がけることが重要です。
さらに、「E-E-A-T」つまり経験・専門性・権威性・信頼性です。自社の事業領域に関する専門的な内容を発信し、運営者情報を明記することで、サイト全体の信頼性を高めましょう。
【STEP5】どう行動してもらうか?ゴールへの「導線」を設計する
記事を読んで満足してもらうだけでなく、「次の行動」に繋げることがブログ集客のゴールです。そのためには、読者をゴールまでスムーズに案内する「導線設計」を意識しなくてはなりません。
そのための具体的な仕掛けが、次に取るべき行動を促す「CTA」の設置です。記事の最後には必ず「お問い合わせ」や「資料請求」といったCTAを設置し、読者を迷わせないようにします。
また、関連性の高い記事同士をリンクで繋ぐ「内部リンク」も重要です。ユーザーがサイト内を回遊することで滞在時間が延び、SEO評価の向上にも繋がりますし、複数の記事を通じて自社の専門性を深く理解してもらうきっかけにもなります。
【STEP6】どう改善するか?定期的な更新と効果測定を行う
ブログは「公開して終わり」ではありません。定期的に成果を分析し、改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことで、集客効果は着実に高まっていきます。
そのためには、まず新規記事の投稿はもちろん、過去の記事も定期的に見直し、最新の情報に書き換える「リライト」が欠かせません。情報の鮮度はSEOにおいても重要です。
そしてもう一つが、公開後の「効果測定」です。「Googleアナリティクス」などの無料ツールを使えば、「どの記事が読まれているか」「どんなキーワードで検索されているか」をデータで把握できます。そのデータに基づき、ユーザーの本当のニーズを理解し、次の記事企画やリライトに活かすのです。
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まとめ
低コストで導入できて更新などが容易なブログは手軽な集客ツールですが、明確な目的などを決めないまま運用しても集客効果を得ることはできません。「どのような人に読んで欲しいのか」「読んだあと、どうアクションしてほしいのか」を考え、目的に沿った質と内容のブログを長く運営し続けることで集客に繋げていきましょう。