EFO(エントリーホーム最適化)とは、申し込みフォームなど入力の負担を減らすことにより、途中離脱を軽減させ、入力完了まで導く施策です。サイトを訪れたユーザーが申し込みフォームまで訪れたのにも関わらず、最終的な申し込みアクションを行わず離脱してしまうケースは少なくありません。離脱ポイントをみつけ改善していくことで、成約率を上げることができます。
目次
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EFO対策
申し込みフォームまで到達しているユーザーは、アクションを起こす確率が非常に高いのになぜ途中で離脱してしまうのか? フォームに問題があると判断し、EFOを行う必要があります。
成約数を増やす方法はいくつかありますが、フォーム通過率を高くすることで費用対効果がよくなります。フォームまで入ってきているユーザーですからアクション意欲は高く、離脱の原因を改善できれば成約につながります。
申し込みフォームから離脱する要因
お問い合わせの最後の砦
Webサイトを訪れたユーザーが、商品購入や資料請求といった最終的な成果に至るまでの道のりにおいて、申し込みフォームは「最後の砦」です。いくら魅力的な広告やコンテンツでユーザーをフォームまで誘導できても、そのフォームが使いにくければ、ユーザーは簡単にあきらめて離脱してしまいます。
フォームに到達したユーザーは、すでに商品やサービスに強い興味を持っている「見込みの高い顧客」です。このユーザーを逃すことは、売上に直接的なダメージを与えます。EFOによってフォームの通過率を1%改善するだけでも、全体のコンバージョン数は大きく向上し、広告費用の対効果も最大化できるのです。
意欲の高いユーザーが途中離脱する理由は、フォームの問題が多いでしょう。
- 入力する項目の多さが面倒に感じる
- 項目内容に即答できないものが含まれている
- エラー表示されるが、どこがエラーなのかわからない
- エラー後、再入力を求められ面倒
- 誤操作により入力したものが消えてしまい再入力が面倒
- 半角全角などの指定通りに入力してもエラーになる
- メールアドレスの確認再入力が面倒
- 戻るボタンで戻れない
- フォームがあやしい
入力中に何らかのストレスを感じることが離脱の原因になっています。原因をなくすことでスムーズな入力が可能となり、成約数アップが期待できます。上記の途中離脱理由を参考に入力フォームを改善するEFO対策が有効です。
さらに入力内容以外の問題として、余計なリンクが貼られていたり、操作ボタンがわかりづらいなども改善点として把握しておくとよいでしょう。スマートフォン向けの最適化も忘れず行います。
今からできる!EFO対策10選
1. 入力項目は必要最小限に絞る
基本中の基本ですが、最も効果的な対策の一つです。本当にその情報は「今」必要かを見直し、任意項目は削除、または必須項目から外すことを検討しましょう。お問い合わせ後のヒアリングでも聞けることは減らしておくと、ユーザーのハードルも下がります。
2. 必須項目を分かりやすく明記する
「必須」ラベルを項目名の横に配置し、色を変えるなどして視覚的に分かりやすく伝えましょう。ユーザーが一目で入力すべき項目を判断できます。また、この必須項目が多すぎてもユーザーのハードルを上げることになるので、本当に必要な情報を「必須」に設定しましょう。
3. プレースホルダー(入力例)を表示する
入力欄の中に「例:山田 太郎」のように入力例を薄く表示することで、ユーザーは何をどのように入力すれば良いか直感的に理解できます。
4. 住所やふりがなを自動入力させる
郵便番号を入力すれば住所が自動で反映されたり、氏名を入力すればふりがなが自動で入力されたりする機能は、ユーザーの手間を大幅に削減します。特に通販サイトは、現在住んでいる住所と、お届け先住所の2つを入力する必要がある場合があります。その場合「住んでいる住所と同じ」というラジオボタンを設けておくことで、住所を2回入力する手間を省くことができます。
5. スマートフォンに最適化する
レスポンシブデザインはもちろん、スマートフォンで見た際に文字やボタンがタップしやすい大きさになっているか、項目に合わせて適切なキーボード(電話番号ならテンキー)が表示されるかを確認しましょう。
6. リアルタイムでエラーを伝える
「送信」ボタンを押した後にまとめてエラーを表示するのではなく、入力欄からフォーカスが外れた瞬間に、その項目がエラーかどうかを判定して表示します。これにより、ユーザーはすぐに入力ミスに気づき、修正できます。
7. エラー箇所と内容を具体的に示す
エラーが発生した場合、「入力内容に誤りがあります」ではなく、「電話番号の形式が正しくありません」のように、どこが・なぜエラーなのかを具体的に示しましょう。エラー箇所を赤くハイライトするのも効果的です。
8. 送信ボタンを分かりやすくする
ボタンは大きく、目立つ色でデザインしましょう。文言も単に「送信」とするより、「無料で資料請求する」「専門家に相談する」など、ユーザーが次のアクションを具体的にイメージできる言葉を選ぶとクリック率が向上します。
9. 離脱に繋がる不要なリンクを削除する
フォームの入力画面には、ヘッダーやフッターのナビゲーションなど、ユーザーが他のページに移動してしまう可能性のあるリンクは極力設置しないようにしましょう。
10. 安心感を与える要素を配置する
「SSL(通信暗号化)によって保護されています」という表示や、プライバシーポリシーへのリンクを明記することで、ユーザーは安心して個人情報を入力できます。
EFOツール
問題解決にEFOツールを利用するのもよいでしょう。Googleアナリティクスなどのアクセス解析では対応できないフォームの入力時間も、EFOツールの利用で入力時間の長いフォームを特定できるので、離脱原因の項目を分析できます。
EFOツールは費用がかかるので、すべての人が簡単に利用できるものではありません。しかし便利なツールであることは間違いないので、検討する価値はあるのではないでしょうか。
まとめ
申し込みフォームの離脱は成約への影響が非常に大きいため、放置せず早急に最適化に取り組むことが理想です。フォームへのアクセス数が多ければ、EFOの効果は予想以上に期待できるものでしょう。