レスポンシブWebデザインのメリットデメリットについて
2013/06/07
2013年フラットデザインに並び、流行を見せているのがレスポンシブWebデザイン。
一度は聞いたことがあったり、なんとなく知っていたりする方も多いですよね?
レスポンシブWebデザインとは単一のHTMLでスマートフォン、タブレットといった画面サイズが異なるデバイスへ対応できるWebサイト制作手法をいいます。
しかし、流行っているからといってなんでもかんでもレスポンシブデザインにすればよいというものではありません。
ではレスポンシブWebデザインのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
レスポンシブWebデザインのメリット
管理や更新が楽。
ワンソースでPC・スマホに対応できるので、1つの更新で全デバイスの表示に対応してくれます。スマホ専用サイトを作成した場合はPC・スマホのダブルメンテナンスになってしまいます。そのため更新の多いようなサイトはレスポンシブWebデザインを採用すると大変運営が楽です。
今回私たちのコーポレートサイトもレスポンシブWebデザインを採用しました。メインがブログコンテンツとなるサイトにしたかったためです。WEBの知識であったり、面白記事であったり、常に世の中に何かを発信する事を基本としてサイトをリニューアルしようと考えた時に更新が多くなることが予想されたため、レスポンシブWebデザインを採用しました。実際おかげでとても更新作業が楽です。
URLを分ける必要がない。
PCサイト:http://hogehoge.com
スマートフォンサイト:http://sp.hogehoge.com/
このように、スマートフォンサイトを別URLとして管理しているサイトをよく見かけます。しかし、最近のソーシャルメディアの活発化によって、みんなにURLをシェアしたい!というときなどURLが2つある事で混乱を招きます。ユーザー視点で考えた場合、URLを意識することなくデバイス毎に対応したサイトで閲覧できることのメリットは大きいと言えます。
検索に強い
Googleも公式にレスポンシブウェブデザインを推奨しています。これからのSEOの事を考えると強みにもなりますね。
レスポンシブウェブデザインのデメリット
制作コストが安くない
レスポンシブWebデザインは、ワンソース化やURLの共通化がメリットであって、制作コストが安くなるというメリットはありません。むしろPCサイトとスマートフォンサイトとを別々に作るよりも高くつくと考えた方が良いでしょう。レスポンシブWebデザインでソースを一本化できるのはHTMLのみで、CSSについては別々につくるよりもむしろ難易度は高くなります。よってかなりの知識をもった技術者でないと安易に制作することは出来ません。実際、私たちもこのコーポレートサイトを作るにあたって試行錯誤してきました。新しいことに取り組むということはそれなりのコストと時間がかかるのです。
サイトの容量が大きくなる
サイトの表示の遅さは、直帰率にダイレクトにつながり、非常にシビアな問題です。レスポンシブWebデザインは、仕組み上どうやってもスマートフォンのみに最適化されたサイトより表示速度が遅くなります。Webフォント、アイコンフォント、画像の出し分けなど、さまざまな軽量化の手法が開発されているので、そういった手法を使いつつ、どこまでストレスのない表示が可能になるかがキモとなります。私たちのこのサイトでもWebフォント、アイコンフォントを使うなど軽量化に気を使っています。
このように、様々な条件や、レスポンシブWEBデザインのメリットとデメリットを考慮した上で採用するのがいいと思います。
こちらは国内の様々なレスポンシブWEBサイトを集めたまとめサイトです。
http://responsive-jp.com/
私たちのコーポレートサイトが掲載されています。